フードの女

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「この森はお宝の宝庫だぜ、噂のお陰で来客が多い」 「と言うと噂はガセなのか?」 男達よりも噂の真偽の方に食い付く。 「そんなのお前達に教えるわけないだろ」 見るからに柄の悪そうな男達がゲスな笑みを浮かべて近づいてくる。 切れ味の悪そうなナイフや大きい棍棒、タガーなんかを手にしている。 「ソフィ下がってろ」 ウブェルは長剣を鞘から抜くと構えた。 「ほー、大層ご立派な剣を持ってるじゃないか」 男達の顔が引き締まる。 構えた姿からその剣は飾りではないと察したからだ。 「だがよ、戦いは正々堂々じゃなくても勝てばいいんだぜ」 その言葉と同時に細かい砂埃が二人を襲う。 砂を投げつけられた!? 目眩しの砂にウブェルは動揺し、ソフィを探す。 やばい、やばいぞー…。 その時 「くしゅん」 悪魔の呪文が微かに聞こえた。
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