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僕らが1年の時、学祭のバンドライブのステージで響がピアノの弾いて、先輩が歌っていた曲だった。
洋楽の有名な曲だったけど、失恋の曲で何でこの曲を(!?)って思って聞いたら、響は驚いたように
『そうだったんだ、歌詞全然わからなかった』
なんて言う。
『タイトルでわかるだろう、それも先輩に歌わせるなんてひでーやつ』
って言っってやったら、響は涼しい顔して
『ピアノで弾いたらかっこいいかなって思って、あとメロディラインもきれいだし、アシッドジャズぽい感じもいいと思って』
なんてのたまった。怖いもの知らずのいい度胸していたよなぁ。
でもさ、いや、マジでかっこよかったよな。
もう自分の感性全開で弾いていた、あの時の演奏が忘れられなくて、学祭の後、一緒にバンドしたくて声かけたんだった。
クラスも違うのにずっと一緒に、話したり、セッションしたり、曲作り、録音、ミックスダウンしていた日々が、思い出されてくる。
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