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「響センパ〜〜イ!!」
と女子部員たちの悲鳴のような声が響き渡る。
あっという間にピアノの前で後輩たちに囲まれていた。
これはすぐに出てこれないなと思い、僕は教室の外に出て、廊下で待っていた。
外では卒業生たちが写真を撮ったりしているのが見える。
さっきのピアノに演奏が耳に残って何度もリプレイされている。
彼に受験のためにやめていた音楽活動をまた一緒にしようと言うつもりでいたのだけど、あのピアノの演奏を聴いたら、言ってもいいのか、いや言っても聞いてもらえないかも、なんて思えてきた。
半年以上もブランクがあるはずなのに一心不乱に弾く様はもう、弾きおさめみたいなもの感じだったから。
何だか一世一代の愛の告白をするかのように緊張してきた。
はあーもし断られたらどうしよう。
いや、説得すればいいんだし、時間はあるから。
いや、でも……。
と堂々巡りをしながら待っていたけどなかなか出てこないので、しびれを切らして中にもう一度入ると、彼がこっちを見て助けを求めるようにこっちを見ていた。
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