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13 神々のいたずら
「最近の白人社会と中国社会は、目にあまるものが、ありすぎですなあ」
「コーカソイドとモンゴロイドにテクノロジーを授けたの誰じゃったかのう?
血の気の多い種族だからと、あれほど反対しおったのに、誰がテクノロジーを授けたんじゃ?」
「あのときは、みんなでそう決めたかと思いまする」
「まちがった判断をしてしまったな・・・」
「この辺で、方針を変えてはいかがか?」
「いかにか?」
「いつものように、指パッチンでござる!」
「おお!それは良い!」
「ではみなで・・・、」
五人の宇宙神は銀河の縁から地球を眺め、バチン、と指を鳴らした。
欧米諸国で太陽光線や照明を浴びた白人たちはみな黒くなった。
太陽光が射さない南北極圏の白人は照明を浴びると黒くなった。
黒くなった者たちは白くならず、子孫も黒いままだった。
一方、中国を支配している一部の民族は、色素が抜けて、白くなった。
地球上で白いのは、この民族だけだった。
全世界の人々は、白人至上主義を掲げる者たちを、総攻撃した。
(了)
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