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その時はサビという柄なんて知らないから、外国種の猫との混血で、こんなみっともない毛色の猫が生まれてしまったのだろうと思った。
ただ、見慣れてくると、あの毛色も魅力的に見えてくる。
しかも、あの愛想の良さは、猫好きならかわいいと感じないはずがない。
数年後、テレビか何かで「サビ」という柄の猫の存在を知り、日本に昔からいた猫であることであることを知った。
その性格は、温厚かつフレンドリーだそうだ。どうりで人懐こかったはずだ。
現在、私は生まれ育った東北地方の町に住んでいる。
ご近所には、やはりサビ猫はいない。また、私の両親と姉は、東北にしか住んだことがないが、いまだにサビ猫を直接見たことがないと言う。
サビ猫は、少なくともこの辺りの地域にはいないようだ。
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