3.父の実家の猫の思い出 その1

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3.父の実家の猫の思い出 その1

 このページは、昆虫が嫌いな人と好きな人は、もしかしたら読まないほうがいいかもしれない。  と言っても、別にたいした内容ではない。  単に、昔、父の実家で飼われていた猫が、トンボを好んで食べたと言うだけの話しである。  これも昭和の時代のことだ。私は小学校の4~6年生だったと思う。  トンボがいる季節だから、おそらく夏休みだろう。遊びに行った父方の祖父母の家の庭には、たくさんのトンボが飛んでいた。  あくまでも私見だが、トンボは動物に対しても、縄張りを主張することがあるのではないかと思う。  動物を見つけると、その動物の目の高さに近い低い位置を、まるで威嚇するかのように、顔に向かって一直線に飛んでくることがあるのだ。  しかも、通り過ぎたら、また戻ってくるということを何回もやる。  本当に、トンボがわざと、そういうことをやっているとしか思えなかった。  ちなみに、トンボのターゲットには、人間の子供も含まれていたかもしれない。  でも、さすがにこれは考え過ぎかもしれない。
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