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ゆるさない様
想いを繋げ、カムチャッカ
https://estar.jp/novels/25940294
最初に。
本作品を絶賛的に紹介するとゆるさない様にお伝えいたしましたところ、1点だけご注意を頂戴しました。
「お金渡してんじゃないか、と疑われない程度に(笑」と。
なので最初にこれだけは断言しておきたいと思います。「1円も貰っていない」と。何なら煎餅の1枚もお茶の1杯も貰っていません。その上で。
あえて言おう、彼こそが『帝王』であると。
ゆるさない氏こそが、私はエブリスタにおけるコメディの帝王であると奉っております。……あの、ホントに、1円も貰ってませんので。
なお、エブリスタにおいては『帝王』の他に濱口屋様を初めとする『コメディ四天王』とされる方々もおられます。※ちなみに四天王は常時4名以上在籍されています。
その他『影の支配者』とされる方などもお見えで、もはや誰がどういう序列なのかも不明の混沌状態ではありますが……。
元来、コメディというのは当たり前ですが笑ってもらうことが大事ですから『面白いこと』を言いたいわけですよ。
妙なこと、トンチキなこと、馬鹿なこと、アホらしいこと。
そうした『笑ってもらおう』的な欲とか下心がどうしても出てしまうんです。私なんか、それ全開ですしね(^^;) 普通はそういうモンなんです。
しかし、ゆるさない帝王の作品は、その部分が根本的に違うんです。
一切、『笑わせようとしない』んです。ひたすら真面目に、ひたすら実直に、淡々と物語が進んで行くんですね。全ての作品がそうです。
なのに、面白い。どうしようもなく面白い。
その意外すぎる着眼点と考察力が、読み手を惹きつけてやまないのです。
師の特徴である「あらすじ」欄に全く無関係な一文を載せる画期的な手法は、他のエブリスタ有力作家さんたちもオマージュするほどですし。
実は読み手に「次のページをめくらせる」というのはとても大変なことなんです。少しでも「面白くない」と思われたら、そこで終わってしまう。少年マンガなどで使われる「貴様ら、許さんぞぉぉ!』」→次週へ続くという『引き』の技も、そのための対策です。
しかしながらそういう『面倒くささ』というものを、氏の作品では一切感じさせないんですね。次が気になって仕方がない。こういう作品のことを「ページターナー」と呼ぶそうです。
この、ページターナーとしての実力が、ゆるさない師は完全に頭ひとつ抜け出ていると私は思っています。
故に、『帝王』であると。師の作風は他に類例を見ない独自の世界なんです。
是非とも、その帝王の帝王たるが所以の世界をご堪能頂き、遥かカムチャッカに想いを馳せて頂ければと思います。
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