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結城先生とは、それからは週に一度くらい、お互いの仕事終わりに会うようになった。 それは、いつもラブホテルに行くだけで。 セックスをするだけの、結城先生との関係。 私がどれだけ好きだと言っても、 結城先生は曖昧に笑うだけで、 嘘でも私を好きだとか言ってくれない。 「沢田は、本当に俺の事が好きなんだな」 今日も私を抱きながら、そう笑っている。 ◇ 結城先生とのこの不倫関係が、1ヶ月以上過ぎた。 狭いアパートの一室。 寝室のダブルベッドで、隣で眠っている清太。 今日、清太のクラスの同窓会だった。 日付が変わってから帰って来た、清太。 なんだか、自分が不倫してるから、相手も浮気とかしてるんじゃないかと、疑心を持つ。 枕元にある、清太のスマホを手に取った。 清太はロックとかかけてないので、 スワイプだけで中が開く。 LINEを見るけど、特に怪しいと思うものもなく。 やはり、この人は不倫なんかとは無縁なのか、と思う。 浮気くらい、すればいいのにって。
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