1.美男と醜男

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 そんな完璧人間である私は幼い頃より恋愛対象は同性、つまりは"男"。所謂"ゲイ"に分類される。  そのことについて心理的葛藤や苦患はなく、むしろそれは当然のことだと理解していた。  こんなことを大きな声では決して言えないが、ありとあらゆる生物は(オス)の方が(メス)よりも美しい。  美しい私が、美しいモノを好むのは最早摂理だ。恋愛観においても私は完璧だと自負している。  ……だというのに、
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