1.美男と醜男

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 腰に巻きついた男の重い腕をゆっくりと外していく。  途中、う~ん……なんて唸って目を覚ますのかと思ったが、ぐぅぐぅとまだ夢の中。  好都合なのだが、その頬を張り飛ばしてやりたくも思う。  ベッドを抜け出て自身の身体を確認すると、やはり全裸だ。  もしかして……なんて淡い期待があったが、床に散らばる二人分の衣服が"セックスをしましたよ"と語りかけてくるようだ。  小さく舌打ちして服をかき集めていると、どうにも身体が痛く、尻の穴に違和感を覚えた。  更に気分が悪くなり、すやすやと馬鹿みたいに眠る男を睨みつける。
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