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入学式
私は良く妄想癖がある普通の女の子の高野鈴(タカノ スズ)だ。今日は、待ちに待った高校の入学式なのである!
入学式はボーっとしてる間にサクサク進み、休み時間がやってきた。地元の高校ではないので誰も友達がいないから、なんとかして友達を作りたいけど、きっかけが思い浮かばない。
オロオロしてると、私の席の後ろの子が話しかけてきた。
「名前なんて言うの?」
『高野鈴です。』
「そうなんだ!!どこ中?」
私は思った。「どこ中?」で話ができるのか?と。どこ中か言ったはいいものの、知らない場所だっただったときの「そうなんだ〜」は絶対興味ない棒読みで帰ってくる確率は100%だし、「どこ中?」って聞かれるとケンカ売ってくるヤンキー感がして怖いのは私だけなのかと。
『えっと、〇〇中です。』
「えー、そーなんだー。」
案の定の棒読みで帰ってきた。そして会話が終わった。超絶の気まずさ。何か話そうと思ったとき予鈴が鳴った。
これから友達ができるか心配な1日の朝が終わった。
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