第4章 秘密の友達

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本当に友達と呼べる関係なのか、疑問もあった。 だって、わたしたちはお互いに知らないことが多すぎるから。 これから知っていけばいい話。 でも、お互いのことを何でも気軽に話せる間柄にはなっていない。 わたしと希美ちゃんはしばらく目も合わせずに、冷たい教室にたたずんでいた。 そして次の日。 教室ではちょっとした騒ぎが起こった。 「野々村さんでいいんじゃない?」 来月の終わりにある文化祭の、クラス委員を決めるホームルームでのできごと。 いつものように面倒ごとはわたしに押し付けようとしているのが目に見えて分かった。 「いつもクラスのためにいろいろやってくれてるし」 「そうそう。野々村さんがふさわしいよね」
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