第3章 わたしたちの共通点

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この日、学校を出たところで、わたしは翔哉くんに初めてメッセージを送った。 “佐藤希美ちゃんと友達になれたよ”と―― そうしたら、すぐに “よかったな、すず” と、返ってきた。 “翔哉くんは、わたしのこと、名前で……” 途中まで言いかけてやめたあの言葉。 翔哉くんに伝わっていたんだ。 初めて呼ばれた“すず”は、とても特別な感じがした。
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