第4章 秘密の友達

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「ねえ、野々村さんのことそんな風に言わなくても」 教室を出るときに、希美ちゃんの声が聞こえた。 ダメ、希美ちゃん。 わたしをかばったりしたら…… 「なに、希美。珍しいじゃん。あいつの肩持つの」 「別に肩持つとかじゃ……」 わたしを助けてくれようとしてくれたのはうれしい。 でも、そんなことをしたら、希美ちゃんが…… 希美ちゃんがみんなの反感を買っちゃう。 そんなことさせたくなかったから…… わたしはあの時―― “あのね、教室では普段通りにしよう” そう言ったのに。 「友達になったんじゃねーの?」 家に帰ってくるなり、翔哉くんは開口一番にわたしにこう聞いてきた。
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