第4章 秘密の友達

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「まさか!」 “俺の家で暮らしてること言いふらさないようにして” 翔哉くんのあの言葉を思い出して、慌てて訂正した。 翔哉くんは何も言わなかったけど。 去り際にこんな言葉を残していった。 「2人って仲いいんだ?」 ふっとバカにしたような笑みを浮かべていた。 そして―― 「教室で2人が一緒にいるところ見たことないから、仲いいとは思わなかった」 わざとらしい発言だった。 まるで挑発するような言い方に、わたしも希美ちゃんも言葉が出ない。 それは、確信をつかれたからかもしれない。 わたしと希美ちゃんは、確かに友達になった。 でも――
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