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朝早くに車でもう一つのテーマパークに向かう。
ホテルにチェックインした後テーマパークに入ると一気にファンタジーな世界になった。
「本当にデートコースにもってこいだね」
「これからは奥さんとデートに来たいと思ってますがいいですか?」
「もちろん」
アトラクションを楽しんだり、食べ歩きをしていると夜のパレードの時間になる。
美しい電飾が施されたフロートを眺めていると涙がこぼれた。
楽しいひとときが過ぎた為なのか、美しい電飾に感動した為なのか、自分が今までこう言う世界を知らなかったことが悲しくなったのかもしれない。
ホテルの部屋はパークの世界観を再現していてワクワクする。
「夢の国はホテルまで夢があるのね」
「じゃあ、夢の中で子作りしようか」
「寝るってこと?」
「うーん、それは困るな」
翌日、連日の運動超過で既に足腰に筋肉痛になっているがパークに入ると疲れはすっかりどこかにいってしまった。
シンボルの火山が噴火すると作り物だと分かっていても感動する。
「楽しいね。今までの分、遊び尽くした感じがする」
「いやいや、まだまだだよ。これからもたくさん出かけよう」
この数日で分かった事がある。
昌希さんはとても頼り甲斐があり、懐が広いが絶叫系がダメだった。
夕方に切り上げて車に乗ると、急激に寂しさが込み上げてきた。
「現実に帰るんだね」
「こんな風にオンとオフがあることで生活に張りが出るんだと思う。国内しろ海外にしろ色々なところに行って、見て感じていこう」
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