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ツェリの額にデコピンをすると、彼は目を白黒させて耳を動かした。
「ところでラヴァン、最後になにを言おうとしたんだ? 帰ったら、二人で……?」
「帰ったら二人で、初夜くらいは済まそーぜって言おうと思ったんだよ。ったく、まさか自分が倒れちまうなんてな」
にっと歯を見せて笑うと、ツェリは顔中舐めながら押し倒した。
「ラヴァン、今すぐしよう」
「真昼間から何言ってんだよ! 仕事はどうした」
「仕事は副官に任せてある。さあ脱いで」
「急かすな!」
お互いにキスをし合い、くんず解れず脱がしあい、温かい肌で抱きしめ合った。
「ラヴァンは温かいな」
「ふふ、ツェリの毛皮も気持ちいい」
彼に正面から抱きしめられると、柔らかな毛皮が俺の敏感な部分をくすぐり少し恥ずかしくなった。
すると、腹の奥がトクリと脈打った。
「んっ……なんだ……?」
臍の奥から熱が広がり、腰から尻にかけて力が抜けていく。
次第に尻の中が濡れてきて、透明な腸液が内腿を濡らした。
「もしやラヴァン、発情期がきたのか?」
「発情期? そんな犬猫獣人でもないのに……」
「以前うなじを噛んだろう。
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