本編

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獣人は、相手の性別を問わずうなじを噛んだ相手を夫とし、噛まれた方は妻となる。 妻は体の準備が整うと発情期が訪れる」 「それってヒトにも適用されるのかよ~」 「もちろん、妊娠だって出来る」 「はぁ!? いや無理無理、俺、男だよ!?」 「男で、俺の妻だ。さあ我が愛しの番、子作りしようか」 そう口喧嘩している間にも、熱が全身に広がり頬が熱くなってきた。 尻穴がどんどん痒くなり、なんでもいいから掻いて欲しくなる。 「あっ……かゆいっ……ねえツェリ、俺のここ、いっぱい掻いて?」 俺はツェリの手を取り自分の尻穴に触れさせて誘うように見つめた。 その一方で、頭の隅に追いやられた冷静な俺は心の中で絶叫していた。 やめてくれ自分、頼むから正気に戻ってくれ。 「ラヴァン、お前が俺に発情してくれて俺は嬉しいぞ。好きなだけ掻いてやる」 ツェリはそう言って軽く柔軟させるように尻穴をぐりぐり押した。 「あんっ、もっと押してっ」 あんあん言うのが止まらない俺は、入口だけの刺激だけでは物足りなくなってきた。 刺激されてさらに尻穴から腸液を溢れさせると、ツェリは下半身に顔を落とした。
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