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「僕にとって先輩との出会いは運命的でした。」
彼は語り始める。
「運命的って言っても恋愛的な意味じゃなくて、何て言うか居場所見つけれたわって思ったんす。先輩のそばにいることで僕は生きてられるんですよ。僕には先輩が唯一の肯定者です。自惚れ覚悟でいうんすけど、先輩にとって僕はそうじゃありませんか?恋愛ではないけど僕も先輩によりかかられて僕ら共依存じゃありませんでしたか?」
彼の言葉に耳が痛くなる。確かに思い当たる節があるからだ。私は彼にすがって助けられすがられて優越感に浸りながらなんとか学生生活を終了させることができた。
「自惚れじゃないよ。お前の言う通り」
どうせ何もかも最後なので素直に肯定する。
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