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おばあちゃんの饅頭
青空がひろがっていた。
「れんちゃん、きょうはなんだか嬉しそうね」
ようこちゃんが手すりからすこしだけからだをのりだす。
「おばあちゃんがくるんだ」
れんは満面の笑みをうかべる。
「おかあさんのおばあちゃん?」
「うんそうだよ。このあいだはなしてた田舎のおばあちゃんがくるんだ」
「じゃきょうはあそべないね」
「遊びに来て良いよ」
「わぁ!うれしい」
ようこも満面の笑みをうかべた。
ピンポン♪
「あ、おばあちゃんだ」
れんはスキップするように玄関にはしった。
「れんげんきかい」
おばあちゃんは大きなりゅっくを背負ってきた。
田舎からお米や野菜やくだものや甘い団子をもってくるのだ。
れんの大好物は甘いあんこがはいった饅頭だ。
「ようこちゃんもおいでよ」
れんは誘う。
「こんにちは!」
すこししてようこちゃんがやってきた。
「うわさのようこちゃんだね」
おばあちゃんはにこにこしてようこちゃんに饅頭をあげた。
れんとようこはおばあちゃんの隣に座ってまんじゅうを食べた。
すこししておかあさんが梅シロップのソーダ割りをもってきた。
おばあちゃんを囲んでおやつタイムだ。
れんはおばあちゃんが大好きだ。
お家にいるだけで楽しくなる。
おばあちゃんはお母さんのように勉強しなさいって言わない。
おばあちゃんはれんのことをいつも信じてくれた。
だかられんはお婆ちゃんが大好きだ。
おばあちゃんの饅頭がおいしいのはもちろんだけど。
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