Chapter1

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***** 「常務、おはようございます」 「おはよう津田島さん。今日もよろしくね」 「よろしくお願いいたします」 週明けの月曜日。 私は何食わぬ顔で出勤して、常務に挨拶をして秘書室に入った。 自分のデスクに腰掛け、パソコンを起動しながら立ち上がるまでコーヒーを一口。 隼也の家から帰宅してから、私は土日の間ずっと悶々と考えていた。 あれからずっと当たり前のように鳴り続けているスマートフォンには、隼也からの連絡が続いていた。 書き置きを見ていないのだろうか。 "舞花、どこいった?家帰ったの?" "書き置き今気付いた。家で寝てんの?" "舞花、起きてる?" "舞花?何度もごめん。これ見たら連絡ちょうだい" "充電切れてる?" きっと、どうやって帰ってきたのか覚えていなくて、目が覚めたら全裸だったから何があったのか聞きたいのだろう。 もしかしたら、私と何も無かったというのを改めて確認したいのかもしれない。 私はと言えば、通知分だけでそれを読み、メッセージの中身を開くこともせずに返事もしていなかった。
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