1人が本棚に入れています
本棚に追加
想い
「あ、、あのっ!秋桜のことが好きだ‼︎」
「わかった、、、、、、、でも、ごめん、、、、卒業するまで待ってくれない、、、?」
その言葉を聞いた時、俺は目の前が真っ暗になった。
神は俺の最期の願いさえも聞き入れてくれないのか、と。
俺、兎川舞斗は高校三年生だ。今は二月。あと1ヶ月。あと1ヶ月。だがその1ヶ月が俺には遺されていない。
「そっか、、、。わかった、、、。呼び止めてごめんな?用事とか大丈夫だった?じゃあ、俺はもう帰るわ〜、、、」
必死に涙を堪えていった。声が震えそうだ。
「待って‼︎私も、舞斗くんのことが好きだからっ!!」
その時、俺は少し救われた。
彼女の本当の気持ちかはわからないが、せめての気休めになった。
最初のコメントを投稿しよう!