1人が本棚に入れています
本棚に追加
「俺だ。犯人はビルを爆破して異世界に逃亡する模様。食い止めるが万が一俺になにかあったら後は頼む、全国指名手配して異世界の隅々まで魔王を探し出せ、いいな......」
伽羅雪刑事さんは本庁と通話を終えると、勢いよく犯人に駆け出した。
「伽羅雪さん、爆発に巻き込まれるからダメだって!」
「戻って!! なにかまだ方法があるはずだから!!」
「だからって中ニ野郎をほっておけないんだよ。させるかあああ!!」
伽羅雪刑事さんは僕たちの制止を振り切り、自称・魔王が起爆スイッチを押す寸前のところで手錠をかけた。凄いっ! 凄いよ伽羅雪刑事さんっ!
「残念だったな警察っ! 俺は残像だ。本体は別にいる。ふはははは!」
「へえ、じゃあ本体がどこにいるか署で教えて貰おうか。緊急逮捕だ!」
最初のコメントを投稿しよう!