638人が本棚に入れています
本棚に追加
恥ずかしい確認とともに智希の指が敏感な場所に触れた瞬間、喉の奥から高い音が零れてしまった。あられもない声が出ないようにと自分の手で口を押さえるも、智希はその姿を見てもにやりと笑うのみ。
指先が陰核の表面でぬるりと滑る。それが楓佳の唾液によるものなのか、智希の言うように濡れているからなのかはわからない。けれど脚を持ち上げられてショーツをパジャマごと一気にずり下げられて再度股の間を弄られると、確かに布団の中からはくちゅくちゅと水に濡れた音がした。それに音だけではなく、しっとりと濡れた感覚もある。
その感覚を増幅させるように、智希の指先が濡れた場所をより速く激しく擦りあげる。最初は陰核の愛撫だけだったが、脚を開かれて秘部を晒されたあとは陰唇も撫でられ、さらに細長い指は膣の中にも侵入してくる。
その手慣れた行為と流れるような手つきを止める方法が思いつかず、楓佳はただ声が出ないように口を押えるだけで精いっぱいだ。
「楓佳、気持ちいい?」
「……っ、……ん」
声にならない否定を首を振る動きで示す。けれど智希には伝わっていないのか、伝わっているのに無視されているのか、それ以上は何も言わずただ蜜襞を撫でる行為に没頭する。
さらに膣の入り口上部を執拗に擦られる。猫の舌のようにざらついた快感ポイントをぐりぐりと強めに押されると、下腹部から快楽の小波がぶわりと生じて全身に広がっていく。
「ココ好きだろ」
「ふ……っ、……ぅ、ん」
最初のコメントを投稿しよう!