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智希が突然、謎の要求をしてくる。だがまったく意味がわからないし恥ずかしいので、楓佳は首を横に振るしかない。
ぬるぬると濡れているせいで、油断するとそのまま挿入ってしまいそうだ。けれど智希は淫裂と亀頭が触れ合うとすぐに腰を引いてしまう。すっかりと彼の形や大きさを覚えた場所はそのもどかしさで切なく疼くのに、智希は楓佳の様子を見下ろすだけで挿入はしてくれない。
「やだぁ……」
「ヤダーじゃなくて、にゃんにゃん」
濡れた淫花から愛液がじわりと溢れてくる。それと同時に羞恥に濡れた目尻からも涙が零れるが、智希はキスを落として涙を舐め取るだけで、特に恥ずかしい要求を引っ込めるつもりはないらしい。
智希が楓佳の表情をじっと見つめながら、指先で胸の突起をゆるゆると撫でてくる。優しい目線とは裏腹な刺激を与えられ、楓佳は急激に不安になった。
「智希……? 怒ってる……の?」
智希はもしかしたら怒っているのかもしれない。彼が自分で拾ってきたし、リビングは寒いとはいえ、猫を自分たちの寝室に招き入れたことが気に入らないのかもしれない。
そう思って訊ねたが、智希の回答はあっさりとしたものだった。
「怒ってねーよ。初対面の男に懐かれてんの見て嫉妬しただけ」
「は……え?」
初対面の男。って誰? と聞こうとした瞬間、股の間に滑り降りた手がぐちょぐちょに濡れた陰唇を左右に割り開いた。そして濡れた蜜口に、熱く昂った亀頭部がグプン、と沈み込む。
「っふぁああん」
「声でけぇ、って……の」
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