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「あ、起き……え、……とも……っ!?」
「いいよ、見せつけてやれ」
「ちょ、ちょっ……あいてっ、ねこ……っ」
「そんなん、関係ねぇ……っ」
一旦止まって、と乞おうとした。
しかし瞳の奥にぎらぎらと情欲の炎を灯した瞳は『止まらない』――『止められるわけがない』と訴えている。そしてその視線を裏付けるように、彼の下から抜けようとした身体を押さえつけられ、腰を振り乱すように責めたてられる。
「にゃあ」
短い声を発する子猫は何かを探しているようだ。やっぱりお腹が空いているのかもしれない、なんて考える余裕はない。
「とも、き……っ、っぁあ、あ!」
「楓佳……ッ」
「ああ、ひぁ、ぁん、ああっ……!」
まだ幼い猫がこっちを見ている。嫉妬と欲情にまみれた夫に激しく揺さぶられて感じるところを、今日初めて会った子猫に見られている。
そう考えると、どうしようもない羞恥心と背徳感が結合部から全身に広がっていく。強烈な快感と不安定な痺れが共鳴し合って、表現できない快楽を生み出す。
膣の奥をぐぐっ、と突かれた瞬間、強すぎる刺激に身体がびくんっと跳ねた。
「んぅ、ふぁ、あああ――!」
衝動的な快楽の中に色んな状況と感覚と感情が溶け込む。その複雑なかたまりが爆ぜて絶頂を迎えると同時に、身体がびくびくと痙攣する。下腹部の奥でなにかがトロトロと甘く溶けていく気がする。
少し遅れて智希も最奥に精蜜を放った。その濃い液を肉襞の一つ一つから吸収していくように錯覚する。達したあとも智希の熱を求めて離さないように、蜜壺がきゅぅ、と細かく収縮する。
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