守るもの

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 そうかもしれない。あんな場所に人がいるなんて誰も思わないし、偶然にも真冬の夜に竹林の中へ入る人なんているわけない。  でもそれが出来る唯一の人は、お母さんだけだ。ミライは分かっていたんだ。  これまで私を守ってくれていたのは、お母さんだけじゃなかったんだ。 「ミライにとって私は、今でも子供なんだね」 「そうね、ミーちゃんだけじゃないよ。あたしもしおちゃんのこと、自分の子供だと思ってるよ」  これからは、自分が誰かを守れるように強く生きようと心に誓う栞であった。      ー クリスマスイブの奇跡 ー           おわり🎂
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