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冬の朝の待ち合わせ
とっても寒いこの季節。僕は朝早くからいつものようにムクドリ君と待ち合わ
せをしていたんだ。なんでも、森の池が凍って、すごくきれいなんだとか。で
も、珍しいな。ムクドリ君が誘ってくれるなんて。
ムクドリ「おーい!」
スズメ「あ、ムクドリ君。」
ムクドリ「わりーな。待たせちまって。」
スズメ「…なんか今日ムクドリ君変だよ?どうしたのさ。そんなにはしゃいじゃって。」
ムクドリ「ふっふっふ。聞いて驚くなよ。今日は森の池で冬にしか見れない宝石が見られるそうだ。そのためには、朝早くから出発する必要があるってわけ!」
スズメ「宝石?」
ムクドリ「そう!なんのことかはわからんが、カラスのおっちゃんが言っていたから間違いない!」
スズメ「ムクドリ君って、カラスさんのことすごく信頼してるよね。」
ムクドリ「俺は日ごろお世話になってるし、あの鳥の頭のよさはこの村にいる奴ならだれでも知ってると思うぜ?」
スズメ「同時に怖さもね。」
ムクドリ「…おっちゃんの前で絶対言うなよ、それ。」
こうして、僕たちは森の奥の池に向かうことにした。宝石って一体なんのこ
とだろう?雪と氷で池がキラキラしてるのは見たことあるけど…。
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