はじめてのプレゼント

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ある日、いつものようにお洗濯を終えると、お気に入りのお花畑へやってきたポルは寝転がって空の雲を数えていました。 ひとつ、ふたつ、みっつ…あ、鳥のような形の雲です。 とっても気持ちのいいお天気で、おばあちゃんとお散歩できないことが残念です。 ポルはおばあちゃんとお話ししたい気持ちをずっと我慢していました。 おばあちゃんが眠っている間に、ひとりでできるようになったことが沢山あります。 でも、時々少しだけ疲れたり、寂しくなったりして、涙が出そうになってしまうのです。 それでも、たった一言、おばあちゃんに褒めてもらえたなら、ポルはもっともっと頑張れそうな気がするのです。 でも、おばあちゃんにゆっくり休んでほしい気持ちも本当です。だから、ポルはやっぱり我慢をするのでした。 「こんにちは」 突然、小鳥のような、軽やかな声がポルに飛んできました。 ポルは、とっても驚いて飛び起きました。そばにいた青色の蝶が、ひらひらと逃げていきます。 声の方を見ると、お花畑の向こう側に、お花と同じ色のお洋服を着た、ポルと同じくらい小さな女の子がにっこりしています。 ポルはびっくりして声が出せませんでした。 おばあちゃんからは、こう聞いていたからです。 お山の下には怖い人がたくさんいて、捕まるととっても酷いことをされて、おうちに帰れなくなってしまうよ、と。
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