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〜〜〜
さてさて三日目。立食パーティーである。 が、その前に回想をしよう。会計と庶務が謝りに来た昨日の話。
〜
暁の場合。
暁side.
「しーちゃん!!」
「どうしましたか?ここに何の用でしょう?」
「しーちゃん!その、僕は、謝りたくて!」
許してもらえるだろうか?それともまだ怒っているのだろうか?
「そうですか。明日の準備もありますのでもう行きますね」
「え、あ...ぼ、僕も!手伝わせて!!」
「それなら、...」
そう言ってしーちゃんは僕に仕事をあたえてくれた。けれど、話し合いに参加していなかった僕には...
「あっ!しーちゃん!!探したよ!これってさ、どうすればいいんだっけ?」
ヨイがしーちゃんに質問している。それが、とても羨ましい。
「しーちゃん、あの、僕にも、教えてほしいです...」
「それは、ヨイの方が詳しいのでヨイに聞いてください」
やっぱり、許してくれない、よね...また、前みたいに話したいなぁ... うぅ
「こら!しーちゃん!僕の大切な弟をいじめないの!!もう!!」
「すみません。やっぱり双子だなぁと思いまして...」
...え?からかった、だけ?許してくれるの?
「でもヨイは少し考えすぎる所がありますよね。しかし、アケはわからないと思ったことはスグに聞けるので、そこは美点でもあると思いますよ」 ニコッ
わらっ、た、、、笑った!!!しーちゃんが!よかった、よかったぁ〜!!
「ヨイにも言いましたが、しっかり周りからの目を考えること。そして、これからは仕事をサボらないように」
「うん…グスッ…もう、じまぜん…グスッ…ありがどう!」
「なぜ、アナタまで泣くんです??」
「あはは!よかったね〜!アケ頑張ったね〜!!」
「うん…グスッ、よがっだぁ…グスッ」
好奇心は猫をも殺す。だっけ?もう、絶対にシないもん!!
「なか、なおり…した?」
「ケンケン!!」
「うん!もう!」
「「大丈夫だよ!心配かけてごめんね!」」
「そう言えばしーちゃん。僕、しーちゃんの弟くんと会ったよ!」
「弟、ですか」
「うん!そう!」
あれ、そう言えば名前…聞いてなかったなぁ…また、会えないかなぁ…
「あのね!僕が謝れないこととか相談しちゃって、けどね、とても話を聞いてくれてアドバイスもしてくれたんだ!!」
「へぇ〜いいなぁ!僕も会いたい!!」
「僕たちのことについても相談したんだけど、やっぱりしーちゃんの弟くんなんだなぁって思った!」
「どうして??」
「僕の気持ちを理解してくれたし、僕の一つ先まで考えてたんだぁ!」
「よか、たね…!」
「うん!!」
双子についての悩みってあまり理解されることが少ないけれど、しーちゃんの弟くんは理解してくれた。それが、とても嬉しかった。
「…どんな服を着ていましたか?」
「服?えっとぉ…Tシャツにジーンズを履いてたよ??」
「そうですか…」
しーちゃんが考えこんでいる。
「どうしたの??」
「そうですね。とりあえず、私に弟はいません」
「え、」
じゃあ、あの子は誰だったのかな?どうして嘘を…?
timidity side. end.
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