212人が本棚に入れています
本棚に追加
集めるの苦労したろうに。こんな無駄に金が使われているだけのタグだが、流石に持って帰らないといけない。
と、彼、いや団長は考える。
「じゃあ、何する?」
「…何するー??」
「決めてねぇのかよ」
「そりゃあ、俺らも半信半疑だったからね」
なんだかんだ言いながら、半信半疑だったようで彼らは何も考えていなかったようだ。何をしようかと皆考えている。それをさっき話し合っていたのでは…という言葉はしっかりと飲み込んだ。
「スパイごっこしやしょ!!」
シュウが言った。
スパイごっこ?とはそのままの意味でいいんだよな?それにスパイするって言ってもどこに?
「へぇ、面白そうだな。どこに侵入するんだ?」
「それも考えてある!スペードのNo.1チーム、- Falcon ファルコン - がいいと思う!!」
「どうしてそのチームなの?」
「面白そうだし、スペードは無駄に人数だけはいるから、多少知らない奴が増えても気づかれないし」
スペードは他のチームと違って、数だけで見れば一番である。だから、サーカスの皆が混ざってもバレないだろうという考えのようだ。
「俺は賛成」
「俺もさんせ〜い!!」
「いいんじゃないかな?」
「いいと思う」
「…賛成」
異論はない。案が通ったシュウはとても嬉しそうである。
「今日からだと全然準備してないからね。するとしても明日からだよ」
「テキの言う通りだね!!今日はしっかり準備する日ってことで!!」
「じゃあ俺は念の為のアレとアレと…」
「…」
楽しそうな提案に皆がやる気を出したようで、それぞれ持って行くものを考えている。特にトラは少し不穏な感じがダダ漏れだ。
「あ、久々にサーカスで動くからってパーカーとかリボンとか、サーカスだとわかるやつはやめるんだよ」
「あ、そっか!バレちゃいけないもんね!!」
「呼び名も決めないとだよな」
「…見た目も」
次々に気をつけることを挙げてみれば意外と準備に時間がかかりそうだ。
でも、とても楽しそうだなぁ。
Circus end.
ーー設定説明ーー
不良チームはたくさん存在するが、それぞれ、ハート・ダイヤ・スペード・クラブ、のどれか一つに所属している。
その中でも、スペードは所属しているチームの数が多い。また、街に迷惑をかけるな精神であり、喧嘩を買うことはあっても売ることはない。
ちなみに、ダイヤは自分たちの欲望に忠実で、クラブはただただ平和なチームである。ハートはなかなかに凶暴で、街の人を巻き込むことが多いため、スペードと喧嘩していることが多い。
それぞれ、所属を表す色などがあるが、それはまたの機会で。
«勢力図»
クラブ♧>ダイヤ♢>スペード♤>ハート♡
※スペードとダイヤは多少の差
最初のコメントを投稿しよう!