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GWも終わり、特に久しぶりと感じることのない学園。相も変わらず黄色い声。何故か空気の悪い会長たち。いや、なんでやねん。
「あ〜…」
「さっきから、あーとかうーとか言ってないで仕事したらそうですか。テン」
「もう終わったも〜ん…」
「いつもそれぐらい早くしてくれたら良いんですけどね」
いつも以上にだらしないが、仕事だけは早い会計。
「「むぉー!あほぉ、ひょっほわっふぁおいー!!」」
「ヨイ、アケ、食べながら叫ばないでください。行儀が悪いですよ」
「「んー!!!」」
仕事そっちのけで、ヤケ食いをしている双子。
「…」 カタカタカタカタ
うーん、無言でもんもんと仕事をしている会長も怖いもんだな。ま、仕事が一気に進むから会長に関してはこのままで…。
「すぴー」 zzZ
ケントは変わらずスヤスヤとまぁ…。あれ?でも、眉間に皺よってんな。
GWが明けてから皆はずっとこの調子である。GWに何があったのかは知らないが、いい加減元に戻ってほしい。あ、今の状態の方がちゃんと仕事をしている奴らはそのままでいいな…。とりあえず、あの中で仕事をするのはなかなかに気まずいから、さっさとどうにかして欲しいと言うのが本音かもしれない。
ーーー
「シオンー!GWどーだったー?寮にいなかったよね?外出てたんでしょ?誰かに会いに行ったってこと?デートだったってこと?」
クラスに入るなり、ミツキに質問攻めにされる。内容のほとんどが、ただの妄想でしかないようだが。
「そんなわけないでしょう。少し外に用事があっただけですよ」
「そっかー。ま、シオンのことだからそーだろうと思ったけど」
「じゃあ聞かないでください」
「いいじゃん♪少しぐらい夢見たって」
あぁ、手に負えないわ。いつも以上に上機嫌な様子。GWのテンションが抜けきらないのだろう。
「それより、そんなにアホみたいに浮かれてますけど、中間テスト近いですよね。そこは、大丈夫なんですか?」
「あ゙」
テストのことはすっかり忘れていたらしい。猫かぶりにあるまじき声が出てやがる。
「シオン…君を友人と見込んでの頼みがあるんだ…」
「嫌です」
「そんなぁ!!この可愛い僕のお願いを断るの!?ねぇ、僕たち親友だよね!?親友の頼みを断るの!?」
瞳をうるうるとさせて頼みこんでくる。ふむ、うるうる+上目遣いのおねだりのせいで、いかつい系男子たちの顔が真っ赤だ。俺にとっては、正直きしy…うん。
「はぁ。仕方ないですね。いいでしょう」
「やったぁ!」
「その代わり、貸し一つです。あと、親友ではありません。気をつけてください」
「はーい!…てか、シオンってホント親友とか嫌がるよね?もう慣れたけど」
「私に親友なんていりませんよ」
「はいはい、そーでしたね〜」
「おや、バカにしてます?」ニコッ
「いえいえ!そんな!とりあえず、お勉強会よろしくお願いしまーす!!」(こ〜わ)
中間テストに向けての勉強会が決まった。
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