潜入捜査

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「マイ、修行行こう!」 「お、愛からお声がかかるとは。明日は雨かな」 「ダメ〜! 明日は快晴って全国放送で言っちゃったんだから」 「張り切ってるわね。じゃあ修行しようか」 「リクエストがあるの」  私のリクエストは受け入れられた。そして私は先週に引き続き病院に来ていた。桜のお父さんの入院している病院だ。この嘘つき親子を何とかしてやりたい。そのための情報収集だ。 「満政(みつまさ)、元気そうだな」  おっと! いきなりの訪問者。それも社長だ! 「おっ、満義。よく来たなあ」  桜のお父さんと社長は親戚同士。年も同じくらいだから従兄弟なのかもしれない。 「いつまで入院してるんだ?」 「月曜には退院するよ。いくら暇な神社でもそうは空けておけないからな。桜に任せてあるがまだ心配だ」 「今は暇かもしれないが桜に代替わりしたら建て替えて綺麗にしてやろう。インスタ映えするくらい綺麗にな」 「それは楽しみだ」 「それに積年の恨みも晴らせそうだしな、やっと」 「だといいがな。桜にはもうひと頑張りしてもらわなければ……」  積年の恨み? 何の事だろう。
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