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「ところでこちらの主祭神はどなたですか?」
「え……。それは……」
桜が答えづらそうに口ごもった。その時電話が鳴った。
「どうぞ。早く出て差し上げて」
ホッとした顔で急かす桜。もう少しで聞き出せる所だったのに……あ、先輩からだ。
「もしもし」
『もしもし愛ちゃん? 起きてた?』
「起きてますよ〜」
『昨夜もテレビ出てたし、まだ寝てたら悪とは思ったんだけど……』
過保護な先輩。でも心配してもらえて嬉しい。
『こっちに帰ってきて気がついたんだけど、叔父さんの家紋星型なんだ。ほら、愛ちゃんの会社の社長さんの部屋にあったっていう魔法円と同じ形。あれ"清明紋"っていって安倍晴明が使ってた紋なんだ。そりゃ陰陽師だからそうだよね〜』
そうだよね〜って……。先輩もっと早く気がついてよ!
清明紋? 陰陽師? ……五芒星……六芒星……。
「あ……」
繋がった。
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