道満

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 勝負に負けた道満は清明の弟子にされてしまった。しかし道満は納得できなかった。 「正々堂々と戦ったら勝てたはず。卑怯な手段を使いやがって……」  憤懣やるかたない道満は清明に一泡吹かせようと色々やらかした。清明が唐へ留学している間に清明の妻と不倫してみたり、貴重な術書を盗み出し術を身に付けたり。  そんな道満に目を付けたのが藤原顕光(ふじわらのあきみつ)だった。  顕光は清明の主人、藤原道長(ふじわらのみちなが)を追い落とそうと画策していた。そのため顕光は道満を雇い道長を亡き者にしようとした。  しかし道満の術はことごとく清明に見抜かれ阻止された。そして術を掛けたことにより道満は流刑に処された。  清明の紋章は五芒星、それに対して道満の紋章は六芒星だった。  
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