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「途中だけどゴメン。私午後から仕事なの。そろそろ行かなくちゃ」
「そうなの? ありがとう」
「愛ちゃん気を付けてね。何かヤバそうじゃん」
「う……うん。気を付ける。ありがとう」
セイラは帰って行った。なんかどっと疲れた。
「確かにヤバそうじゃね?」
「かなぁ……」
「愛っていつも1人で行動してるじゃん? 俺にはモーリーってマネージャーがいて守ってくれてるけど、愛には誰もいない」
「うん……」
光はスマホを取り出し電話を掛けた。
「もしもしヨッシー? あのさ、愛にもマネージャー付けてやってよ。え? アイドルじゃないから付けられない?」
師匠に電話してくれているようだ。私にマネージャーを付けるようにと。でも私はアイドルではないし、マネージメントしなくても勤務する時間も場所も決まっているので必要ない。そんな私にマネージャーなんて付けようがない。
「愛の身に危険が迫ってるんだ! 何とかしてやれよ!」
天下のジョニーズ事務所の社長にそんな口をきけるのは光だけだろう。でも凄く心強い。
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