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「いや〜愛ちゃん、ファンがいるって嬉しいね〜」
「……毛瀬に何を飲ませたんですか?」
「栗本さんのもあるわよ。どうぞ」
何だ、ただのコーヒーじゃないか。
「良い香り……って、これ、アルコール入ってます?」
「今日はカフェロワイヤルよ」
おいおい。
「角砂糖がね〜青く燃えたんだよ〜。燃え〜ってさ。萌え燃え〜」
何を言っているのか分からない。でも毛瀬は酒に弱いということは分かった。あれっぽっちのブランデーでこの始末とは。
「毛瀬は車で来てるんです。これじゃあ運転てきないじゃないですか」
「じゃあ泊まってくしかないわね」
泊まれる部屋……仮眠室しかない。仕方なく私は毛瀬を引っ張って仮眠室へとやって来た。
「あら、あら〜……今夜は違う殿方ですのね」
幽霊さんがやや軽蔑の眼差しで私を見た。
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