付き人 毛瀬

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「罪深い私をお許しください」  するとベットにだらしなく横になっている毛瀬の後ろからヨハネ様が現れた。そして幽霊さんに按手し祝福を与えていた。幽霊さんは手を合わせ感動に浸っていた。 「主よ感謝いたします。こんな光栄な事があるでしょうか。お恵みに感謝します。これ以上の幸せはありません……」  ひざまずいたまま祈りを捧げる幽霊さんとそれを見守るヨハネ様。なんと神々しい光景だろう。私も感動して涙が溢れてきた。 「え〜、シスター何処にいらっしゃるんですか? あれ〜見えないなあ」 「今ヨハネ様に祝福してもらってるんだよ」 「え〜何処?」 「まあ毛瀬には見えないだろうね。シスターは幽霊だから」 「え! 幽霊?」 「うん。ずっとこの部屋に閉じ込められてたの」 「え、え、え!」  毛瀬は飛び起きた。 「悪霊退散!!」  毛瀬は懐から取り出したマリンステッキのボタンを……押した。
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