心霊特番

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「ではそういう事で。本番よろしくお願いします」  打ち合わせを終えお開きにしようとした時だった。 「俺もイタコに口寄せしてもらいたいなあ」 「私も言いたい事たくさんあるのよ」 「何でこんな婆さんと若造が選ばれたんだ? 俺にしてくれよ」 「何を言うの? 私、私にして!」  ああやっぱり……。素直に引き下がるとは思わなかった。 「あの、よろしいですか?」  老紳士が立ち上がり演説し始めた。 「私たち人間には普段頭の中にある考え、意識があります。そしてもうひとつ、意識していない"無意識"があります」  そんな事分かってるぞ〜とヤジが飛んだ。
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