神社の夜

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「そんな事ありません。先輩は……」 「大和は視えないけど凄く頼りになるわ。護符だって結界だって祈祷だって誰にも負けないし効果は絶大。私は大和がパートナーで良かった。ううん、大和じゃなきゃダメなんです」  桜が切々と先輩を褒めちぎった。私が言おうとしてたのに〜。 「先輩が視えないなら私が視ます! 先輩が必要とあらば私が先輩の付き人になります!」  どうだ、言ってやったぞ。 「大和は付き人なんて望んでないわよね? 一緒に戦えるパートナーが必要なの。大和は優しいから人を使うなんてできないもの」  く……。自分の方が先輩を理解していると言いたいのか!? 「本当に。先輩は優しいから騙されないように気を付けてくださいね」 「本当に。大和は優しいから甘えられると断れないのよね。嫌なものは嫌って言わなきゃ苦労するわよ」 「本当に! お涙頂戴にコロッと騙されちゃうから気をつけないといけませんよ」  私と桜の間に火花が散った! 決戦の火蓋が切って落とされた! 「着いたよ〜」  車が停まった。桜の家に着いたようだ。うむ、ナイスだ毛瀬。
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