通り魔事件勃発!

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 私は早速師匠に電話をして聞いてみた。 『そうなのよ! うちの子たちも結構被害に遭ってるのよ!』 「光も?」 『光にはモーリーが付いてるから大丈夫』  それはそうだ。モーリーは自覚はないが鉄壁の守備能力を持っている。光はいいマネージャーがいて羨ましい。 『あれは怨霊ね』 「え? もう犯人わかってるんですか?」 『私を誰だと思ってるのよ』 「ですよね。で、犯人は誰なんですか?」 『陰陽師よ』 「え???」  陰陽師? 陰陽師の幽霊なんてそこら辺にいるのか? 「本当ですか?」 『当たり前でしょ! みんな六芒星のマーク入り式神を付けられてたんだから。まあ私がみんな始末しちゃったけどね』  六芒星! ならば蘆屋道満かもしれない。でも何で? 道満は桜の神社で手厚く祀られている。桜のお父さんは仮病なんだから今まで通りきちんとやっているはずだ。なのに何で道満は神社から抜け出しているのか? まさか本当に桜のお父さんは病気? 「玉よ……いでよ!」  私は龍玉を出した。そして神社を映し出した。
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