心霊特番

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「私、昔は電報局に勤めておりまして、タイプライターで電文を打っておりました」  タイプライター? 何だそれは。 「えっと、そのタイプライターとキーボードとは同じなんでしょうか」 「いえ、若干違いましたので練習いたしました。文字入力ならお任せください」  モジモジしているのに仕事のできるお婆さんだ。人は見かけによらない。 「じゃあお婆さんお願いします」 「お婆さんだなんて……」 「あ! 失礼しました。お名前伺ってましたよね。そうだ、今から名札を配りますね。そうすれば名前でお呼びできますものね。じゃあみなさん名札を取りに来てください!」  歩いて取りに来る人、浮遊して取りに来る人、瞬間移動して取りに来る人と人それぞれだった。 「みなさん名札は付けましたね?」 「はい!」 「ではスタジオに入りますよ!」 「オー!」  いざ出陣!
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