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そういえば禁足地は生贄を欲しているんだった。そして道満は患者に式神を付け生贄にしたんだっけ。
「まずは息子の動きを封じて生贄になる人をなくす。そして息子を成仏させた後は」
「まさか……禁足地の主を……鎮める？」
「そう。そうしないと息子みたいに悪霊に使われて生贄を集めようとする輩がまた現れる」
そんな事私に出来るのだろうか。いや、やらなければ被害者が増え悪霊の力も増すばかりだ。
「ご指導宜しくお願いします」
「うむ、任せなさい」
これは強敵だ。とても私に出来るとは思えないがやるしかない。こ、怖い！ でも関わってしまった以上やるしかない。でもやっぱり怖い！
「愛1人じゃ無理に決まってるでしょ。仲間を増やせばいいのよ」
「仲間？」
「いっぱいいるでしょ、愛には」
住職、師匠、陰陽師様、秘書さん？ それから……先輩。先輩……。一番頼りにしたいのに。本当に桜と仲良くなっちゃったのかな。
それならそれで仕方ない。でも協力はしてくれるはずだ。信じよう。あとは自分。私もレベルアップしなければ。
「マイ、修行増やして！」
「それよりテスト近いんじゃないの？」
「あ！！」
取り敢えず勉強をしなければ。人間は大変だ。
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