出陣!

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「あ……愛ちゃん」 「先輩!」  先輩が白衣に袴姿で現れた。まるでこの神社の神職さんのように。 「あ、陰陽師さんだ!」 「ヨハネさん。この間はお疲れ様でした」  毛瀬は慌ててステッキをポケットにしまった。 「あれ〜、ヲタク、陰陽師じゃないんですか? 神主さんになったんですか?」 「いえいえ、神主さんは桜さんのお父様です。僕はご祈祷のお手伝いをさせて頂いてるだけなんですよ」 「神社で陰陽師の祈祷してるの?」 「僕神道系の大学出てるので神職の資格は持ってるんです」 「へ〜〜」  いいぞ毛瀬。もっと聞いてくれ。ついでに桜との事も……。 「でエクソシストの勉強もしたんですよね。宗教のなんでも屋だね」  毛瀬に突っ込まれ先輩は苦笑いをして頭を掻いた。 「あら、私も神職ですけど陰陽師ですよ」  桜が当たり前のように先輩の隣に寄り添い話に加わってきた。
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