出陣!

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「それよりも社長よ。社長の頭の中は恨みでいっぱいだったよ」 「誰への恨み?」 「陰陽師」 「陰陽師? それって先輩の叔父さん?」 「と思う」 「どんな恨み?」 「そこまでは分からないよ」  じゃあ積年の恨みって陰陽師様への恨みなのだろうか。社長と陰陽師様の間に何があったんだろう。 「その恨みと満明は関係あるのかな? 悪霊への生贄とかは別物なのかな?」 「どうなんだろうね」 「そんな恨んでる人の甥っ子を姪っ子と結婚させようってするのも変だよね」 「だね」  陰陽師様は恨まれている事を知っているのだろうか。知っているとしたら何で桜を弟子にしたのだろう。そして何で先輩を桜と組ませているのだろう。先輩は知っているのだろうか。そして桜は……。 「あーめんどくさい! 陰陽師様に話を聞きにいこうかな」 「近くに事情を知ってる人いるじゃない」 「え? 誰? あ!」  秘書さんがいるじゃん!
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