対策会議

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対策会議

 次の土曜日、我が家の前に黒塗りの車が現れた。 「どうぞ」 「うむ」  真夏だというのに黒のスーツを着た屈強な男性が車のドアを開けてくれる。それをさも当然と、私は澄まし顔で車に乗り込む。 「スーツなんて着てて暑くないんですか?」 「心頭滅却すれば火もまた涼し、ですよ」  ハム男が涼し気な瞳を細め爽やかに微笑んだ。さすが仙人だ。 「でもまさかあの式神がそんな恐ろしい事に関わってるとは。驚きました。愛さんの情報収集能力は警察庁以上ですね」 「ま、能力者は能力者同士、横の繋がりがあるのよ」  事件や近況について話していると車はいかつくてどデカイ建物に滑り込んだ。かの憎っくき警察庁だ。 「今回もご協力感謝します!」  警察庁特殊事件捜査班、略してオカ班。その班長である岡部が恭しく出迎えてくれた。その後ろにはリキリキをはじめオカ班一同が勢揃いしていた。
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