対策会議

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「あ、アプリはどうですか?」  リキリキが発言した。 「キャッシュレス決済アプリとかなら大抵の若者は入れてるんじゃないですか」 「でも既存のアプリとどうやって連動させるの?」 「クーポンですよ。特定の協賛店で使うと割引になるじゃないですか。警察庁も協賛してクーポンを使えるようにしてはどうですか?」 「警察庁のクーポン? 何それ〜! 何処で使うの?」 「例えば……自動車学校とか」 「あ、免許更新の時無事故だったらポイント貯まるとかは?」 「それいいですね!」 「飲酒運転しないように代行運転を頼んだらポイント貯まるとかは?」 「それもいいですよね!」 「で、そのアプリにお祓い機能が密かに付いてるって感じですね?」 「そうそう。どうせなら式神や悪霊が寄り付かない悪霊退散機能があれば未然に防げますね」  みんなが意見を出し合い有意義な話し合いとなった。国内最大手のキャッシュレス決済アプリがスーパーアプリとなったので、警察庁はミニアプリを開発しその中に組み込むようにしようという事らしい。……はっきり言って意味が分からない。アプリにスーパーとかミニがあるなんて知らなかった。まあそこは専門家に任せるとして、そのアプリに組み込む悪霊退散機能をどうするか、だ。
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