決戦の金曜日

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「だったら尚更よ。ほら、新作出来たの。使ってよ」  セイラはバックからマリンステッキを取り出した。 「おー! これ最新版じゃないか! 来春の映画バージョンのステッキだー!」 「うん。中身もバージョンアップしてるから」  セイラから新しい幽霊除去装置(ステッキ)を貰い毛瀬は嬉しそうに振り回していた。 「セイラ……」 「みんなの分もあるのよ」  ステッキは4本あった。 「え、俺も持つの?」 「勿論。光が使えば物凄いパワーが出るかもね」  渋々ながら光もステッキを持った。 「行くんでしょ? 神社へ」 「……うん」 「1人で行こうなんて水臭いぞ。みんなで行こうよ。ね、光」 「だな。中々サークル活動できないから今夜は派手にやろうぜ!」 「でも危ないよ」 「あー、愛ちゃんは私たちの事バカにしてる〜。でも私たちには愛ちゃんにはない能力があるんだからね。絶対役に立つって。ね、光」 「うん。愛はおっちょこちょいで早とちりで意地っ張りだからな。俺たちが付いてなきゃダメだ」 「僕は愛の付き人だから付いてる義務があるんだ。マリンちゃんもそう言ってる」 「みんな……」
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