1.それでも、あなたが好き。だから……

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なあ。知ってるか? 俺が1番守りたいのは、お前だけだってこと。 俺が1番触れたくてたまらないのは、お前だけだってこと。 それなのに、俺が近づけば近づくほど、お前は泣いてしまうから。 傷ついてしまうから。 いっそ俺が離れてしまった方が、お前を守れると思ったんだ。 お前にこれ以上、嫌われなくても済むって思ってたんだ。 なあ。琴莉。 俺たちはもう離れるべきなんだって、お前は思ってるんだよな? だから、お前は俺に笑顔を見せてくれなくなったんだよな? でも、ごめんな。 俺は決めてたんだ。 子供の頃から。 お前だけは、絶対に俺が守るって。 どんなことをしてでも。 お前が傷つかないように、俺がちゃんとどうにかするから。 だから、いつかで構わない。 どんな形でも構わないから、俺をもう1度、お前の視界に入れて欲しい。
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