2.バレンタインの悲劇

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「当たり前だろ」 「待ってナオ」 「何だよ……」 「さっき、母さん言ったわよね。琴莉ちゃんは、あなたに会いに行って、事故に遭ったわよって」 「ちょ、ちょっと待ってくれ母さん……」 そもそも、それがよく分からない。 確かに俺は、今日琴莉に会いたいと念じていた。 そう思いながら、いつもは勇気がなくて覗けなかった放送室を、覗いたんだ。 でも、いるはずの琴莉は、そこにいなかった。 確かに、俺は会いに行った。 いなかったのは、琴莉の方だ。 「ねえ、ナオ……?あなた……琴莉ちゃんと今日、本当に1度も会わなかったの?」 「教えてくれ母さん!一体、どう言うことなんだよ!?」
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